バッテリーの規格表示

バッテリーの側面等に表示されている規格(サイズ)について、現在、日本国内のバッテリーに標準化されたJIS規格の表示例を基に表示されている項目とその意味についての解説です。

バッテリー規格の表示例(JIS規格)
バッテリー規格(サイズ)の見方解説画像1
バッテリーの性能ランク数値
バッテリー規格(サイズ)の先頭に表示されている数値で、通常、2桁もしくは3桁で表示されています。この数値は、5時間率容量と呼ばれ、JIS基準で定められた数値です。上記の表示例の場合、「55」と表示されている部分がこの数値で、この数値を「5時間」で割ると「55÷5=11」となります。この「11」は、Ah(アンペアアワー)という単位がつき、1時間当たりのアンペア数値を表しています。つまり、このバッテリーは、11A(アンペア)の電流を5時間放電できるという意味で、そのバッテリーの性能を表す数値として使用され、数値が大きければ大きいほど高性能ということになります。なので、バッテリー交換などで購入する際は、この部分の数値は、同等もしくは、表示されている数値以上のものであれば、使用可能です。規格自体は、メーカーにより、保有している規格サイズが異なりますが、通常、50以下の規格ランクは2刻み、50以上の規格ランクは、5刻みに設定されています。

バッテリーのサイズ規格(大きさ)
バッテリー規格(サイズ)の見方解説画像2
次に表示されているアルファベットと数字2桁がバッテリーの外形サイズを表しています。最初のアルファベットは、バッテリーの幅と高さをJIS規格で定められた記号で表し、A〜Hの記号で表示されています。詳細は、下記の表をご覧下さい。次の数値2桁は、バッテリーの長さを「cm」で表し、10を掛けて「mm」換算できます。

JIS規格バッテリーサイズ記号一覧
記号 A B D E F G H
幅(mm) 127 129 173 176 182 222 278
高さ(mm) 162 203 204 213 213 213 220

上記の表示例「D23」の場合、長さは230mmで幅と高さは、上記の一覧から、幅173mm、高さ204mmということがわかります。これがバッテリーの外形サイズで、この数値については、バッテリ交換等の際に変更すると車両側の取付台のサイズに合わなくなってしまう場合がありますので、変更する場合は、注意が必要です。できれば外形サイズの変更は、避けたほうが良いでしょう。

バッテリーターミナル(端子)の位置
バッテリー規格(サイズ)の見方解説画像2
バッテリー規格表示の末尾に表示されているのがバッテリーターミナル(端子)の位置で、これは、「L」もしくは、「R」と表示されます。右の図のように、バッテリーのプラス側ターミナル(端子)とバッテリーの短辺が手前に来るように置いた時、プラス側ターミナル(端子)が左にあるか右にあるかを表示しています。左にある時は、「Left」の頭文字「L」が表示され、右にある時は、「Right」の頭文字「R」と表示されます。上記の表示例の場合は、末尾に「L」とありますので、「左」を意味しています。バッテリーケーブルは、長さに余裕がないので、バッテリーターミナル(端子)の位置が逆の場合は、ケーブルが届かず接続できなくなってしまいますので注意が必要です。

対応するバッテリー規格(サイズ)
バッテリー交換などで購入する際に注意する点は、バッテリーの性能ランクが現在使用しているものと比較して、同等以上で外形サイズとターミナル端子の位置が同じものを選択するということです。

●バッテリーの性能ランクが同等以上
●バッテリー外形サイズが同じ
●バッテリーのターミナル(端子)が同じ位置

表示例の「55D23L」を搭載している場合、対応するバッテリー規格サイズを分けると下記のようになります。

55D23Lの場合の交換対応可否
◎対応する規格 ×対応しない規格
65D23L , 75D23L , 80D23L など 46D23L , 55D23R , 40B19L ,
46D24R , 80D24R など


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